Linux の EC2 インスタンスにマウントした EFS の反応が遅い原因がバーストクレジット枯渇だった場合の確認と対処方法
困っていた内容
Linux の EC2 インスタンスに EFS をマウントして利用していますが、毎日夕方になると df コマンド等の反応が極端に遅くなります。 他の EC2 インスタンスに同じ EFS をマウントしても同じ状況でした。
どう対応すればいいの?
利用している EFS が「バーストスループットモード」で利用している場合はバーストによりスループットが向上しているのですが、バーストクレジットが枯渇したためにスループットがベースラインレートに制限され遅いと感じたのだと思われます。
バーストクレジットの状況は CloudWatch で対象 EFS のメトリクス「BurstCreditBalance」 を確認してください。 グラフの数値が「0」になってた場合はバーストクレジットの枯渇が今回の原因だと思われます。
バーストクレジットの枯渇が原因だった場合、再発防止の対策として以下のどちらかが考えられます。
- ファイルシステムサイズを増やす
- ファイルシステムサイズを増やすことにより、バーストの継続時間が増えます
- 例:1024GiB以上の場合は12時間連続してバーストが可能
- プロビジョニングされたスループットモードへ変更する
- 指定した値での安定したスループットを得られますが、プロビジョニングしたスループットに対して追加課金されます
参考情報
Amazon EFS の特徴 バーストモードでのスループットのスケーリング プロビジョニングモードでのスループットの指定 適切なスループットモードの使用 Amazon CloudWatch を使用した EFS のモニタリング